3000の質問に答えるブログ

”わたし”についての3000の質問にひとつずつ答えるブログです。

富める者が貧しい者を支援するのは義務なのか

 

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Do you think Great Britain should be part of a united Europe? 

 

46番目の質問はイギリスのEU離脱についてです。  イギリスはEUの一員として存在するべきかということを聞いていますが、私には正直なんの意見もありません。  ヨーロッパ諸国やもちろん日本にもいろんな意味で影響があると思いますが、国民が自分の国の行く末を投票して決めたことだから、他国の者がどうこういう筋合いではないと思います。

 

ただEUを離脱する理由の一つとして挙げられている、経済破綻したギリシャのような国とイギリスやドイツなどの裕福な国との格差を考えると、ヨーロッパなどという大きいものではないく、もっと身近なことで富める者の役割を考えることがあります。

 

もし自分が何かの共同体のメンバーで、その中でまあまあ経済的によくやっているとします。  自分は真面目に仕事をして、それによって得た報酬を上手にやりくりし、貯金も出来て、余裕のある生活もできるようになった。  だけどメンバーの中にはお金の使い方が下手で、他のメンバーに借金ばかりしている人がいる。  借金しても返せるアテがないから、貸してあげる方が損するばかりで、何も改善されない。  もう手助けはしてあげたくないけど、同じグループの仲間だから手伝ってあげなくちゃいけないじゃないルールがある。  そうなったら、じゃあ私はグループを抜けますわ、と言いたくなるのは私も同じです。  

 

地理的につながっているからEUというグループがあって、メンバーになっていたとして、一緒にいても不利益の方が多いと感じるならば、イギリスがそんなグループは抜けさせてもらいます、というのも無理はないです。  

 

それは国と国とのお話で、理由は経済格差だけではないですけど、とにかくそういうことがあると。  そしてもっとスケールが小さいグループで、私の身の回りにも似たようなことがあって、持てる者と持たない者の関係って、どういうことが理想なんだろう、と考えさせれることがよくあります。  

 

ワシントン州には所得税がない

 

まず富める者とそうでない者の役割が法律で決まっていることには、所得税の徴収、累進課税があります。  

 

私の住むアメリカのワシントン州には州の所得税がありません。  所得税のない州はアラスカ、フロリダ、ネバダサウスダコタ、テキサス、ワシントン、ワイオミングの7州。  ニューハンプシャーテネシーもお給料からの所得税は取られませんが、投資からの所得には税金がかかります。  いわゆる不労所得に税がかかるということですね。    

 

所得税がないせいか、ワシントン州には大金持ちが何人も住んでいます。  ビル・ゲイツとかポール・アレンとか。  半端ない大金持ちです。  

 

でもワシントン州所得税がない代わりに、消費税は他の州より高めだし、固定資産税もすごく高いです。  シアトルの消費税は10.1%。  食べ物には税金はかかりませんが、お店で手を加えてある食べ物を買ったら税金を払わないといけません。  

 

消費税は大金持ちだろうと貧乏だろうと、皆平等に10.1%だから、お金がない人には負担の割合が高くなるわけです。  でも税収入がないと収入がなくなってしまうわけだから、あの手この手で税率をあげたり、新しい方法を考え出して行くのですが、これではますます貧しい人の負担ばかりが増えてしまうわけです。  

 

それで何年か前にビル・ゲイツのお父さんのビル・ゲイツ Sr.(シニア)がワシントン州にも所得税を導入しようという提案をしました。  それも全員に税金がかかるようにというのではなくて、独身だったら一人の収入が年間で$200,000、夫婦だったら合計が$400,000以上の人たちだけ課税される、ということでした。  そんなに高収入がある人がいるの?と思うかもしれませんが、かなりの人数がこんなに沢山の収入を得ているんですね。  

 

でもこれは住民が投票してボツになりました。  自分の所得がそんなに高くなくて課税される可能性がない人も、いつかは法律が変わって課税されるようになるかもしれない、と心配して反対した人も多かったようです。  もし高額所得者から所得税をとっていたら、消費税が下がるかもしれないし、他の税金も下がったかもしれないのにです。  うちは所得税を取られるほどの高額所得者の仲間ではないので、残念だなあと思いましたけど、投票した人たちがそう決めたんだから仕方がありません。

 

もちろん反対した人たちは自分がいつか所得税を取られると心配する人たちだけでなくて、実際に所得税を取られる枠に入っている高額所得の人たちの方もいます。  ビル・ゲイツ親子は賛成していたけど、ポール・アレンは反対だったようです。  

 

ついこの間はシアトル市が、Amazonなどの大きな会社からヘッドタックスと言って、従業員の数に応じて税金を課すという提案をして大騒ぎになりました。  結局反対が多くて議会が取りやめることにしました。  この税金はいろんな使い道があるんでしょうけど、シアトルでいま大きな問題になっているホームレスの人たちのために使うという話もあったと思います。  それでインタビューされていたあるAmazonの従業員が、私は一生懸命頑張って自力でこの仕事を得て、高給取りになったのに、なんで他の人のために税金を取られなければいけないんだ、と怒っていました。  自分で稼いだお金で贅沢な暮らしをしたいから頑張ってきたのに、それが悪いというのか、という言い分です。  彼女から直接ヘッドタックスをとるわけではないけれど、会社が税金を取られたら自分の待遇にも影響すると思ったのでしょう。  貧乏人の世話なんかしたくない!と言わんばかりの怒りようでした。

 

私はもし自分が課税されるだけの収入があるとしても、所得税には賛成です。  あとはニューハンプシャーとかテネシーのように、何かに投資して得た配当金や売り上げに税金がかかるという方に賛成します。  ただしその税収の使い道が納得いけばの話です。

 

いくら以上の収入が課税対象として適当なのか、累進課税の場合、その課税率はどうやって決めるのか、つまりはどこからが金持ちで、どこからがそうでないのか、基準を決めるのは難しいです。  そして必ずそのボーダーラインにいる人たちがいるわけで、そういう人たち全てを納得させるのは不可能でしょうね。    

 

寄付やボランティア支援

 

税金であれば、一度法律で決まってしまえば気に食わなくても従わなければならないけど、私がいつも悩まされるのは寄付金やボランティアで何かを支援することです。

 

アメリカに住んでいて、子供が学校に行っている人だったら、たいていの人は寄付とボランティアを募るニュースレターなどを読んだことがあると思います。  特に公立の学校で、シアトルのように富裕層と貧困層の子供が同じ学校に行く可能性があるところでは、全員が足並み揃えて同じことをするというのはほぼ不可能です。  

 

何かのイベントに資金が必要であって、$10を徴収すると決まっても、$10を払えない家庭の子がいます。  そうするとその分を補填するのはどこかと言えば、もうすでに$10を払っている人たちで、それ以上払ってもいいと言う支援をボランティアで申し出た人たちのお財布から出るわけです。  

 

お金を払えない子のために、と言って直接現金を集めることもあるし、ファンドレイザーと言ってクッキーやブラウニーを焼いて売ったりすることもあります。  そもそもお金がない家庭の子はクッキーやブラウニーを焼く材料も買えないわけだから、それを提供できる人が材料も労力も提供して手伝うのです。  

 

私の娘の学校は、人種や民族もいろいろと混ざっていましたが、親の経済的バックグラウンドも様々で、ウォーターフロントに大きな家とプールとヨットを持っているような子もいれば、親子8人が二間で暮らしているような子もいました。  私たちはその中間のようなものだから、支援を受ける側ではありませんでしたが、だからと言って支援するのにすべて納得がいったわけではありません。

 

例えば所属していたバンド(オーケストラ)の演奏旅行があった時、資金の徴収がありました。  後から知った話ですが、参加費用を払えない人がいることを念頭に置いて、はじめから私たちが請求された金額にはその分が上乗せしてあったのです。  つまり払える者が払えない人の分を払う義務があるということです。  

 

これに納得できなかったのは、収入はあって支援を受ける側ではないけれど、家庭の経済的な事情から参加を見合わせた人がいたのに、一切お金を払わずに旅行に参加出来た人もいたことです。  

 

こういう場合に、富める者は必ず貧しい人を支援しなければいけないの?という疑問を抱いてしまうのですが、そこでギルティーに感じるべきか、感じなくてもいいのか、私は悩んでしまうんです。  きっとキリスト教とか信仰のある人だったら、貧しい人を助けなさい!と教えられていて、迷うこともないのかもしれませんが、そうでない私はどうしても納得できる答えがない状態です。

 

貧富の差は永遠になくならない

 

私がバーニー・サンダースを支持しないのは、彼が嫌いというよりは、みんなが平等に幸せになろう!なんていうことは実現しないと思っているからです。  富める者があって、そうでない者があるのは自然なことで、もっとリッチになりたい!という目標がなくなったら、世の中何も進歩しないだろうと思っています。  

 

だからと言って貧乏なのはその人が悪いと言って放っておくわけにもいかないけど、ただ持つ者が持たない者に与えるという構図ではなくて、もっと下から底上げしていく方法はないんでしょうか?  政治にも経済にも疎い私にはわかりません。

 

貧乏と金持ちの中間にいる私には、イギリスのように一抜けた!と出て行くところがないから、納得いかない社会でもその一員として暮らして、納得いかないけどなんとなく自分よりは貧しい人には何かしないといけないのかなあ、と思う毎日です。

 

 

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